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立花桜 夕陽社記者
夕陽社社内。
電気の消えている。
桜「(ちっ誰もいねぇ…ん?)」
駆け寄るモブA
「おい、荒らす気か!?他人のものに触るな!!それにこの間の写真みたいなことをやったらク・ビ・だ!」
桜「あれは合成じゃないぜ。生さ」
モブB「似たような嘘を100回は聞いた気がするっ…」
桜「そんなことよりみんなどこへ行っちまったんだ?」
モブA「入社式さ…代表は出席して、あとは全員休みだよ。ところで立花も行ってみたらどうだい?新人時代の気持ちに戻るのはいいと思う」
桜「…ふん、楽しそうだな。まあ気休めに覗くとするか」
天井から吊り下げられた入社式の看板。
司会「さてさてここでスペシャルゲストを紹介します。雲麻空港社長礼譲エリーゼさんと雲麻県警の立花楓さんです」ざわつく新入社員。
楓「雲麻県警と国際雲麻空港は提携して空港犯罪の取り締まりを強化しています」
エリーゼ「みなさんヒコーキには安全に乗りたいデショ?それなら空港と警察両方仲良くしておいたほうがトラブルに対処シヤスイ」
司会「そしてこの夕陽新聞社でも二つの機関と情報提供しあっているのです」
立花「(怪しい関係だな)」
司会「写真をご覧ください」
大画面に飛行機が映る。ざわざわが止まらない。
新入社員B「テレビでやっていたが、あんな写真報道されてたか?」
新入社員C「これは…」
司会「かなり早いですがいったん式を休憩とさせてただきます」
冷や汗をかく司会。
夕陽新聞社社長「打ち合わせと違う。なぜ紛れ込んでいた???」
司会「わ…わたしには到底…」
社長「もしこれで飛行機の同乗者数が減ったら―――!」
機体に巨大な穴が空いている写真。
司会「どうせコラでしょう」
社長「いや、あれはエンジン停止事故ということにしてあったが、実際は何者かによって爆破され穴まで空いていたのだ」
楓「さっきの写真は?」
社長「コラージュだ」
エリーゼ「まーたまたあ…」
エリーゼの口を塞ぐ社長。
社長「それ以上言うな!とにかく入社式は5分後に再開する」
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