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そんな妹に秀一は、やれやれと頭を横に振る。
「お前の発達しそうに無い乳尻太ももに興奮する兄だと思うなよ?…兄を見くびるなっ!!」
「発達するしっ!!もう例えるなら、前田敦子ぐらいのスーパープロポーションになる自信あるしっ!!」
「……え?微妙じゃね?」
「謝ってっ!?全国のあっちゃんファンに全力で土下座してっ!?あと私にも、今すぐナウっ!!」
「……前田敦子さんごめんなさい」
「私にはっ!?」
「あー…はいはい、なるなる。おっきくなるなる。胸もお尻もお腹もな」
「謝れーっ!!」
「っていうか、仮に妹の胸板が成長したところで、兄である俺が興奮したら、それはそれでマズいだろう?」
「……それは……まあ、そうかな?」
「それと、よく兄がゲームで徹夜したと知っているな……。さては貴様、俺のストーカーだなっ!?」
「それこそあり得ないし。ゲームをやる友達が、最近面白いゲームが発売されたって言ってたの」
「ほう?興味深いな…趣味が合う。その友達紹介しろよ。今すぐナウ」
「…………ヤダ……」
子鹿は頬を膨らまし、顔を逸らした。
秀一は頬をかきながら、部屋の目覚まし時計に目を向ける。
「朝ご飯にでもしようか?膨れっ面の妹様?可愛い顔が台無しだぞ?」
「膨れてないもん!」
「あ~……ごめん。本当ごめん。だから機嫌直して、一緒にご飯食べよう。……な?」
秀一は子鹿の頭を優しく撫でながら、心から謝った。
「……うん……許してあげる」
「ありがとう。じゃ、ご飯食べにいこうか」
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