現実

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オイラが退院する前日、一足先に隣のベッドのおばちゃんが退院した。   このおばちゃんには本を貸してもらったりドライヤーを貸してもらったりと本当にお世話になっていたし、世間話なんかもしょっちゅうしてたからお別れが凄く寂しかった。       しかし別れ際… 「元気でね。私の友達なんて、食事制限と運動療法でインスリン卒業したんだから!あなたはまだ若いから治るわよ!」       病気について、ちゃんと説明したつもりだったのに…。           別れの寂しさが、理解されてなかったんだという悲しみへと変わった。
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