強力過ぎる助っ人陣

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――遥・百合視点――   「……『ぐっちゃんがミッションクリア。残り2つ』……」   「…しゅごーい…」   「……まさかぐっちゃんに先を越されるとは……」   ――美鈴視点――   「『糾隈零がミッションクリア。残り1つ』……まさかやるなんて……って名前戻った!?」   ――涙々視点――   「ミッションクリアした人達カッコいいなぁ……私もやって見たいけど……」   ミッション終了まで残り3分。   涙々は積極的に逃走エリア内を移動し、ハンターボックスと魔法陣を探していた。   遥達とは違い、大雑把だが素早くあちこちへと動き回る。   「……ふぅ……緊張するなぁ……」   曲がり角がある場所は一回一回そっと覗き込み、バクバク五月蝿い心臓を無理矢理静めながら歩を進める。   「早くしないと……もうあんまり時間ない……」   ――監理視点――   「亜罪さん直伝の『あいあむすとーん』作戦です」   実際に伝授されたかどうかは分からないが、監理は身を隠し続けながら心を奮い立たせる。   零がミッションに挑んでいたことを知った時は驚いたが、感化されて自分も!ということは絶対ない。   こんな危険なミッションは任せておくに限るのだ。   ――遥・百合視点――   「やっぱりないなぁ……」   「…じぃじ…」   「ありましたか?」   「…おトイレ…」   「……………………我慢しなさい……」   「…ちがう…あれ…」   百合が指差す先には1つの孤立したトイレがあり、入口付近に不思議な台が設置されていた。   少しでも手掛かりが欲しい遥は百合を連れて近付くと、台の上には2つのボタンと問題が書かれていた。   『このエリアのどこかを移動中の《ダミーハンター》の胸ポケットに入っているのはどっち?   A.青色のカード   B.赤色のカード   なお、解答チャンスは一度限りだ』   「え?だ、ダミーハンターってなに!?」
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