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ゲーム前
ハンターボックス前に集められた
12人の逃走者達
これから始まるのは
恐怖のオープニングゲーム
「よっしゃぁぁぁぁぁ!!!!」
「やるぞぉぉぉぉぉ!!!!」
「久々に台詞出せたぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「い、一郎君?なんか掛け声が違うわよ?」
逃走者が集められた場所は、棺桶のようなハンターボックスが4つ並んでセットされた広場のような場所。
ボックスの前には1~20までの数字が記されてるマスがあり、16~20の部分だけが黄色一色となっている。
そして逃走者の目の前には四方1mほどのサイコロが置かれており、1の目だけが横長の瞳が描かれている。
ハンターボックスまでは、およそ30m
これより逃走者は、1人ずつ前にサイコロを
振らなければならない
サイコロには
2~6と、ハンターの目
このハンターの目が出たら
その時点で、ゲームスタート
ハンターが一斉に解き放たれ
逃走者に、襲い掛かる!
クリアするには、2~6の数字を出し
ボックスを16マス以上、進めなければならない
クリア出来れば、ハンター放出まで
1分間の猶予が与えられ、安全にゲームを始められる
サイコロを振る順番は、くじ引きで決定
運次第だ。
先人を切るのは、『悪魔の帳簿』主人公
高橋刈魔。
少しでも大きな数字を出せば、クリアに近付く。
「ふぅ……ま、こればっかりは俺でも分からないな」
刈魔は皆に見守られながらゆっくりサイコロへと近付き、深呼吸を繰り返しながら重く感じられるサイコロを持ち上げ胸に抱える。
「……かるま……がんばって……」
「おう!任せとけ!」
黒羽の声援を背中に受け、ハンターを睨み付けながら腕を振り上げた。
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