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ハンターボックス前進か
ハンター4体放出か
「うっらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
気合い一発。
サイコロをハンターボックスめがけて思い切り投げつけた。
不安からか他の逃走者達が騒ぎながら控えポイントギリギリまで下がるなか、刈魔を信じる黒羽は両手を組み無事を祈る。
刈魔が睨み付けるサイコロは、ハンターの目をちらつかせながらコロコロと奥へ奥へと転がって行く。
「ど、どうなった?」
「……かるま……」
「また登場出来る日が来るなんて……」
「だからさっきから台詞がおかしいぞ一郎?」
全員(一部例外を除く)がサイコロを凝視し、徐々に緩やかになる物体に一喜一憂。
そしてようやく止まったサイコロの目は……。
5
「っし!!」
「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「皆人生楽しそうだね」
「皆詩音と年齢さほど変わらないわよ?」
「やった!やったよ!!灯ちゃん!!」
「うん!あの人すごぉい!!」
ハンターボックス前進。
残り11マス。
クリアゾーンへ近付くほど
ハンターが放出された時の、危険が高まる
ホッと息を吐いた刈魔は大盛り上がり中の逃走者達の元へ戻り、軽めにハイタッチを交わして行く。
そして刈魔を信じていた黒羽の髪を撫で、2人目の出番となった。
2人目の逃走者は、イラストレーター
吉野岡亜罪
「あづみちゃん頑張れぇ~!!」
「あづちゃん!!あづちゃん!!」
「なんか……あの人の髪質虹に似てるね」
「あの娘は真っ赤。私はマゼンタよ」
『強制ハーレム契約』の出場キャラでありながら、イラストレーターとしても活躍する吉野岡亜罪。
「運任せの勝負は苦手なのですが……ま、ここまで来ればやるしかないのですよ」
その手腕を、発揮出来るか!?
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