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あの投稿のほんの数分前…。
『…さて、今日も解いて――――――――』
PCに向かって、そのページを開いた直後に異変に気付いた。
そのページは先日正解したときとは何かが違って、嫌な予感に眉を顰めた。
こういうときの俺の勘はよく当たる。
今日は…よしておこうか。
そう思って、ページを閉じようと×のボタンをクリックした。
しかし、完璧にその時点で悪い予感は当たっていた。
『!?』
いくらクリックしてもページが消えない。
それどころか、問題に答えろと強制するかのように問題の画面が現れた。
問題に制限時間は無い。だが、まるで呪いのような何かに恐怖を覚えたのだ。
『っ、消えろよ…』
なんども×をクリックする。それでも画面は消えることなく、ポーンと否定する音が聞こえた。
『消えろ、消えろよ!!』
ついに、もう下を右クリックして「C」を押しても消えないため、最終手段をとった。
PCの電源を押す。だが案の定一度で消える気配は無い。
強制シャットダウンはそのボタンを長押し。すると、画面は真っ暗になってPC特有の機械音もなくなった。
ほ、と安心して椅子から離れる。
危ないサイトだったのかもしれない、これからは手をつけるのはやめよう。
そう思った、直後だった。
≪――――――貴方は0も1も選ばない≫
『!?』
直後、触ってもいないPCが起動する音。
そして真っ暗だったページはトップページを開くことなく広告のページを開いた。
ぺたり、という音が聞こえたのを、俺は聞き逃さなかった。
≪その選択は0と見取っていいのね≫
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