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「まさかこんな日がくるとはな....。」
海上自衛隊の西島三等陸曹は、なかば自分に言い聞かせるように言い放った。
原因はあの事件だった
2013年 11月 石油価格 大暴落
原因は、中東の信用不安と日本が開発したメタンハイドレート発電。
本来なら、また、石油価格が上がるはずだった。
しかし、今回だけは違った。
日本の開発したメタンハイドレート発電、またそれに伴う、土佐湾での大規模なメタンハイドレートの発見だった。
それが微小な量なら、国際社会に与える影響は少ない。
しかし、その量は専門家の予想をはるかに越えていた。
石油に換算するとその量は全世界で使う1000年分をはるかに超える。
しかも、メタンハイドレートは石油より効率が良いし、二酸化炭素排出量も少ない。
信用不安が広がっている、しかも高いコストがかかる石油を売っている中東諸国と、平和な国 日本、技術大国 日本で売られている、低コストなメタンハイドレート。
後進国ならともかく、発展途上国の一部、また、先進国がどちらを買うだろうか。
メタンハイドレートは採取する技術、また発電する技術が極めて難しいが、そこは商業大国日本、非常に低い価格で世界に提供した。
その結果 全世界のエネルギーは日本のメタンハイドレートに、一部を除き依存されることとなった。
つまり日本は大儲け。
日本は商業大国、技術大国、エネルギー大国となり、アメリカとともに世界を引っ張っていく一大国になった。
また、中国に変わって国際連合の常任理事国入りを果たした。
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