Vol.3『翼の折れた白鳥たち』

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『翼の折れた白鳥たち』 【解説】  エドガー・アラン・ポー氏の名作『黒猫』『盗まれた手紙』に代表される、ミステリーの醍醐味。  それは、目と鼻の先にあって、読者が気付きにくいものの存在という一点です。  全ての手掛かりを提示しておいて、それを発見されないようにカモフラージュする。  今作では、それが顕著に描かれます。  また、探偵役フィビーが「そうきたか!」というレベルの驚異的ワナ(逆トリック)で犯人を暴くのもカタルシスです。  物語を思い付いたきっかけは、九州新幹線の全線開業のニュースからです。  物語の舞台となっている石川県と、東北地方、そして、九州を結ぶ点と線。これが思わぬ形で真相を明らかにします。  表紙イラストは、4作連続登板の相羽李々さん。  彼女は、当時現役の女子高校生でした。  バレリーナをイメージしたフィビーのイラストを見事に手掛けてくれました! 感謝。  
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