Vol.2 『Count Down☆コンサート』(パイロット版長編作品)

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『Count Down☆コンサート』 【解説】  いわゆるサスペンス・リミットものの連続爆弾事件です。  作者は、森村誠一先生を尊敬していまして、どうしても高層ホテルを舞台にしたミステリーが書きたかったのです。    コンサート会場に隣接する、高層ホテル。  不特定多数の人々が行き交う、この2つのエリアを狙う卑劣な犯罪。  普通は身の回りにある日用品などが「爆弾に変えられている」(!)という、メカニックな犯行。  映画「007」の秘密兵器を彷彿とさせるギミックを用いる凶悪犯罪者VSフィビー。  これが今作の醍醐味です。  この作品は『FMフィビー』シリーズ化を前提としたパイロット版長編です。  ミステリーに1970年代のいわゆるパニック・サスペンスの要素を詰め込んだ、躍動感ある小説を目指しました。  まず、冒頭から山ほど伏線が出て来ます(笑)。  全てを細かく読むと、それらが犯人を示すヒントになっていたり、何気ない会話が物語の根幹(=時限爆弾の解除方法)に繋がっていたりと、お遊び感を盛り込みました。  お遊びと言えば、この作品の「章」は、実在するとあるアイドル・グループの楽曲のタイトルと同一のものになっています。  実は、作者の友人のシンガー・ソングライターが、このグループの作曲家として携わっているのです。 (10曲提供しました)   アルファベット3文字の後に、数字が入る「あの」グループです。  だから、ゲストキャラの三木理亜にもモデルがちゃんといますよ(笑) 「みきりあ」と同じく、あだ名が平仮名4文字の「総監督」で「袖のない服の」あの方です。   分かった方は、作者が熱い抱擁を致します(老若男女問わず)。
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