0人が本棚に入れています
本棚に追加
その扉は俺が開ける前に勝手に開いた。
そして俺に、真実を教えた。
『キャアアアアアアアア!!!!!!』
一歩一歩扉の向こうに行くにつれ、たくさんの映像が流れた。
そこで聞こえた悲鳴。
何なんだいったい。
そんな悲鳴………。
俺には………。
聞き覚えなんて…………………。
ないはずがない。
これは、真理。
これは、真実。
自分が見た、聞いた、知った、行った、真実。
この悲鳴も、真実。
作り物ではない。正真正銘の真実。
なぜ真実なんだとわかるのか、俺にはわからない。
けど、俺は真実だと感じた。
――これは真実なんだ。
悲鳴ののち、震える足でさらに一歩踏み出した。
すると次の真実が現れた。
最初のコメントを投稿しよう!