0人が本棚に入れています
本棚に追加
怖がって後ずさる一人の少女。
さっきの少女である。
なぜ、出てくる?
なぜ、彼女が出てくる?
俺は彼女を知っているのか?
一歩踏み出す。
『お兄ちゃん、お兄ちゃんに何するの……』
ああ、さっきの声だ。怯えているがさっきの少女の声だ。
一歩踏み出す。
『お兄ちゃんが何をしたって言うの……?』
……それ、俺に言っているのか?
俺にそれを言っていたのか?
俺がそれを小さな少女に言わせていたのか?
一歩踏み出す。
最初のコメントを投稿しよう!