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「どうか…こ、この子だけは…」
「フフッ、この村の人は1人残らず殺さないといけないの…ごめんなさいねぇ」
小さな子供を守る女性。
子供の母親だった。
王国軍を仕切っている女性は、自分の剣を抜き母親に切り掛かった。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
目の前に広がる血の海。
体の底から込み上げてくる快感。
女は酔い痴れていた。
「ありました!」
「ご苦労、それを渡しなさい」
兵士から受け取った物を見つめると口がつり上がっていく。
まるで悪魔のような…
「遂に手に入れた。これさえあれば私は…」
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