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白い世界で美しい女神が頭を抱えていた。
「私はなんていう悪魔を解き放ってしまったのでしょう」
同日、数刻前
夕方
海岸線のあるとある街。
「・・・・・うぜえなお前ら」
長身痩躯の黒髪黒目の青年が細いながらも端正の整った筋肉質の上半身を惜しげもなく見せていた。
顔は幼さが残るも精悍な顔は見る者を魅了する、ただ一つ両眼には狂気じみた光を宿している。
「たくっ上半身の服がボロボロじゃねえかよ、つか裸じゃねえか」
呻きながら足元に転がる少年たちを見てため息をつく。
「な、なんで死なねえ・・・」
「ナイフが通らねえ・・・・」
「ばけものお」
「・・・・知るか、元々そういうもんなんだよ、俺は」
そういうと男たちの財布を引き抜くとふうとまたため息をつく。
「ま、等価交換てことで殺されたわけだし、マジで夕方とかないわー、夏で・・・・」
道路に出た瞬間突然目の前にトラックが出現。
グシャリ
自分の肉の音と共に暗転。
「へえ・・・俺も死ぬわけだな、面白い」
「生死の因果を捻じ曲げし異端の魂、安藤ガイ・・・・」
「へえ俺の名前を知ってるという事は神様とかと認識していいの?」
俺は真っ白い世界を見ながら周りを見る。
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