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「先生、俺……先生のこと好きです」
さすがの魅織でも、この意味をきちんと飲み込むのには時間がかかった。
「えっと………他をあたってください」
「先生がいいんです」
「私は教師です」
「だから何ですか?」
一歩も譲る気がない恭弥に、魅織は小さくため息をつく。
恭弥は、魅織の顔を見て、自信たっぷりに言う。
「先生、俺にホレてください」
小さく息を吐いた魅織は、そんな恭弥ににっこり笑って言う。
「バカ? あんたバカなの?
生徒と恋愛する教師がどこにいんのよ。
さっさと手を離して」
「イヤですけど」
魅織は盛大にため息をつくと、感情も込めず、冷たく言い放つ。
「ガキに興味は無い。
それ以上に興味ねぇのは色恋だよ」
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