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奏さんは、両手であたしの手をストラップごと包み込むと、静かに言った。 「改めて…百音さん、私と付き合っていただけますか?」 …なんか改めて言われると…くすぐったい。 「はい…よろしくお願いします」 でも…ほんとにこんな日が来るなんて… ついこの間までは考えられなかったのに…嬉しい… 奏さんにギュッと抱き締められた。 あれ? なんか…震えてる? 「奏さん?」 「ようやく…この日が来た。…やっと、俺の…になった」 カアァァ…… 顔から火が出そう。
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