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セール期間中の接客に追われ、江口さんと話す機会もなく、時間だけが過ぎていく。 奏さんとも、ゆっくり会う時間が取れないでいた。 青井社長のお客様が来店され、奏さんが接客を担当し、そのあとには社長と一緒に接待に出掛けたり…と、社長がらみの仕事が増えたからだ。 そんな中、江口さんと戸締まりをすることになった。 本当は志穂さんの番だったのだが、急に代わってほしいと言われたのだ。 ……奏さんと会うからだ。 さっき、奏さんからメールが入った。 今夜、話すからと。 そのあとで会う約束をした。 だから…あたしも。 そう思ってたら… 鍵を締めながら江口さんはとんでもないことを口にした。 「蓮見…店長は止めといたほうがいい」
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