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今まで感じたことのない感情に戸惑う。
奏さんは、そんなあたしをジッと見つめている。
いつの間に頼んだのか、運ばれたコーヒーを飲みながらあたしを見る奏さんの瞳には、なんだかいつもと違う揺らめくモノがあった。
もしかして…奏さんも同じ…なの?
「百音…お腹空いてない?」
「ん…」
実際、お腹は空いていた。
でも、触れたい気持ちのほうが強かった。
「じゃあ…出ようか」
「うん」
あぁ…
奏さんも一緒なのだと伝わってきた。
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