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車に乗って数分後、奏さんのマンションに着いた。 車から降りて部屋の前までずっと、手を繋いでいた。 鍵を開けて部屋に入ったとたん、奏さんに抱き締められた。 「さっきは妬いてくれて嬉しかった」 耳元で囁かれる甘く響く声。 身体がピクッと反応する。 いきなり甘いスイッチが入ったらしい奏さんは、そのままあたしの左耳を甘噛みした。 「…んっ…」 くすぐったいようでいて、気持ちがいい… 不思議な感じ。 そのまま奏さんは、あたしの唇を塞ぎ熱く深く舌を絡めてきた。 「…………」 この間の口づけよりもさらに、呼吸が出来ないほどに…。 いつの間にかあたしの身体は壁に押し付けられ、奏さんの腕に支えられていた。 あっ… 力が抜ける…
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