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そう思った時、身体がふわりと浮いた。 え? 「か…かなで、さん?」 気がついたら、いわゆるお姫様抱っこされていた。 恥ずかしさで熱を持つ顔。 「あの…歩けるから…」 やんわり断わるけど… 「力入らないでしょ?」 といたずらっ子のように笑う奏さん。 うぅ――… 確かにそうなんだけど… 結局、どうすることも出来ず奏さんの胸に顔をうずめた。 そうこうするうちにリビングに入り、そのままソファーに座る奏さん。 あたしは奏さんの膝の上に座る形になっていて…慌てて膝から降りて隣に座ろうとすると、腰に奏さんの腕がまわりグッと引き寄せられた。
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