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ひとつになった身体がゆっくりとリズムを刻み始めた。 「…百音………も、ね………百音……」 左耳に何度も名前を囁かれた。 「…か、なでさん…」 あたしも乱れた呼吸の合間に名前を呼ぶ。 やがて、奏さんの刻むリズムにアッチェルがかかり始める。 速くなるリズムに、あたしの中を流れるメロディは一気にフォルテッシシモまでクレッシェンドする―――――……
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