第1章

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どわーーーーーーーっ!!!!!!!! 押し寄せる、ファンの数々!!人の波!!!! 凛の周囲一面には、彼女に惚れてしまった男たちが我先にとおはようの声かけをしようと群がり、凛もわざわざみんなに笑顔と挨拶を振り撒く、そしてあたしの周りには…… 「キャー七美さーん!! 本日も素敵ですぅー」 「わたし昨日見かけて、ファンになっちゃいました☆」 「今日も凛ちゃんと来たんですかー?ずるーい!」 という感じで、女の子たちが押し寄せてしまう。 あたしは小さい頃から空手が好きで、中学の頃に趣味が高じて、日本チャンピオンになってしまってからだ。 ショートカットで、凛曰く中性的な顔立ちということもあり、瞬く間に女の子ファンが広まってしまった。どちらかというと、男の人にモテたいのだけど。 まぁつまりあたし達二人が、我が校の男女全体の人気を総なめしてしまっているようだ。不本意ながら。 でも新学期の2、3日がヒドイだけで、しばらくすればかなりマシにはなるハズだから、今はガマンガマン…!!
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