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ちなみにここは、駅前の公園だ。何とも訝しげな、奇々怪々なものを見るような視線をそこかしこから感じた。
「お、お、お、お前……今から死ぬんだぞ!? バッカじゃねぇの!?!? てかいきなり何しやがる、自分が何をしたのか…!!」
「えへへ、あなたに一目惚れしちゃったからねー。夢だからかな?それにしてはすごくリアリティあるけど……ここで終わりたくはない、なぁ」
気付いたら漏れていたそんな言葉。願わくば。夢から覚めたら、またこの男に会えたらいいな、なんて思ったりした。
耳まで赤くなった少年の頬を、そっと撫でる。こんな自分を、自分は知らない。
「ななな、なんなんだよお前は一体!!あーーーーーー、ちくしょおおーーーー!!!! 俺をおちょくりやがって……ぶっ殺してやるからな、俺の手で!!!!!!!」
あたしの体が暴走車により宙を舞ったのは、その一瞬後の出来事だった。
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