第1章

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――通学路。 「いやいやいや。」 「突然どしたん七美?頭大丈夫?」 友人と学校へ歩きながら、はたと我に帰る。 起きたら血塗れって、さすがに普通じゃないでしょ!いくら寝ぼけてたからってそれはないだろうあたし! 「冷静に考えるとすごい不気味……一体、あたしの身に何があったんだろう」 「うちからしたら、あんたのが不気味やっての」 「いやそもそも勘違いか?寝ぼけて幻見た?てか何で制服だったのか…」 「無視かい!!」 スパーン! 清々しい凛ちゃんの突っ込みが、背部叩打法の如く炸裂した。
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