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俺は、今、俺がどういう状況でどういう立場なのかが、わからないとはっきり言った、が、その言葉を聞いたリー…ではない背後にいた男女数人のうちの一人が声を荒げて俺の目の前までやって来た。
「はーぁ?あんたなに言ってんのよ!!最強の魔法使い、リカルディア・ホワイトネスに向かってなんなのその言い方!使い魔になることを拒否するっていうの!?調子こくのも大概に「ソフィア」…リー、止めないでよ!」
俺が只静かにその状況を見守っているとリーが、ソフィアという女を遮った。キャンキャンよく吠える犬だこった。
「いいから黙れ。君がしゃべると話が進まない。彼は使い魔になることを拒否した訳じゃない、いいから黙ってそこにいろ、いいね?」
穏やかな口調とはうってかわって凄まじい威圧を放ってソフィアという女を黙らせ、リーは再び俺を見た。
今の威圧感はさっぱり消えて当初同様穏やかな雰囲気を纏ったリーは苦笑しながら話を再開させた。
「見苦しいところをすまないね。ところで君はここのことをよくわかっていないのか?」
「あぁわからねぇ。俺はたぶんお前らとは違う世界から来たから。地球なんて、星知らねぇだろ?」
俺は少々の期待をのせながら聞いてみた。
が、しかし、甘くはなかった。
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