その祝福は誰が為に

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「………き!?」 大声を出しそうになった若者を山師は慌てて黙らせた。 驚くのも無理はない彼が見せたのは小さな金の塊である。 「これはヤツが握ってたのさ」 山師はまた手の中で転がし始めた。 「坑夫なら持っていても不思議じゃないですね」 驚きから冷めると若者は頷く。
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