ひやかし

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私たちは学級委員になってからというもの、とても仲良くなっていた。 ある日… ―学活の時間 テスト前だったため、自主勉をやる。という課題だった。移動ΟΚで、勉強する気のない人は移動してお喋りをしたりしていたためクラスは少し騒がしかった。 私はテスト勉強を進めたかったため数学をやろうと問題集(ワークっていうのかな?)を広げた。 《うるさぃ…けど頑張る》 そう決意して勉強に取りかかろうとすると… 〈ガタッ〉 前の席で音がした。 ふと、顔を上げると‥ 「よぉ。お前数学わかんないんだろ?教えてやろっか?ってか教えて!」 突然でびっくりした。 勇希だった。 『えッ?あッ、うん。』 声が裏返ってしまい、笑われた。 「はははッ!!数学ならわかるから教えてやるよ!」 一つの机に向かい合って勉強していた。どちらかが少しでも動くと頭がぶつかってしまう‥そんな感じだった。 10分もするとこの、密接状態も慣れてきて、いつもの二人になっていた。 『だからー!ここは移項するんでしょ??』 「ちげーょ!!ここは移項する前に代入だよ!!」 『あ゙ー!!なんだょぉー!わけわかんねー!!』 「本当ばかだな。ははッ!基礎もわかんねぇでやんのー!!」 『うるさぃッ!!数学は苦手なの!!』 こんな会話ばっか。 いっつも小さいケンカばっかだった。
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