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『あのな…俺…加奈の事…諦めたから‼』
……驚いた。
びっくりした。
まさか諦める事ができたなんて…
「えっ?諦めたの?何で?」
『何でって…まぁ、もぉいっかな?みたいな?』
「もぉいっかなッて💧なんだそれ💦」
『それに…』
「それに?」
『好きなやつできた!』
…またまた驚いた。
でも嬉しかった。
加奈の事諦めたんだ。
それだけで嬉しいのに…
加奈以外の人を好きになるなんて…
この時の私は母親になった気持ちだった。
「好きな人?!すごいじゃん!!誰!?」
そう言うと勇希は私を指差して
『ん』
「えッ💦」
私が焦ってた。
あたし……?
そんなわけない。
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