prologue

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まだ俺が小さい頃 ふと思った事がある 「ねぇ、空の先には何があると思う?」 単純な疑問 「そんなの知らないわよ」 それを一括してしまったのが俺の幼なじみ 「考えてもくれないのか」 ちょっとだけ拗ねた風に言ってやった 「だって考えるだけ無駄じゃないそんなの、人間に空は飛べないし空想や理想だけで考えるくらいなら私は無駄だと思うけど?」 「夢も希望もない発言だな」 今思い返せば夢や希望なんてしょせん幻想でしかない でも当時の俺は空の先を知りたかった、夢や希望を信じていた 「余計なお世話!!」 「まぁ決められたレール歩いてるお嬢様にはわからないか、凡人の考える事なんて」 ちょっと皮肉を込めて言ってやった 「なっ!!止めてよそやって言うの!!私だって好きで歩いてる訳じゃないんだから!!」 ちょっと怒らせちゃったかな? 「わかってるよそんなの、お前のよき理解者である俺が本気でそんな事言うかよ」 ちょっとキザだったかな  「冗談でも止めてよ…もぅ」 「ごめんごめん」 俺にとってこの関係は崩れない物だとずっと思ってた 「しょうがないな~、今回だけだからねっ」 「了解しました」 敬礼しながらこんな事言ってる小さい俺にはまだわからないだろうけどね
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