プロローーーーグ

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若干身体に疲れが出てきたため、少し足を止めて一息。  とはいえこのまま留まっているわけにもいかないと俺は叱咤し足を進め……そこでふと、斜め前方にポツンと何か青いものが動いているのが見てとれた。  念のために足を止める。その影は少しずつ動いている。  人だろうか。ココに来て初めて出会うかもしれない人間という期待に、俺は元気を取り戻した。  足を進める。そこで動いてるのは確かに人であるらしい。最初は青い点にしか見えなかったが、近づくにつれて次第に輪郭を帯びてくる。  こちらの姿に気がついたのか、向こうもこちらへと進路を変えた。  段々とその人物の衣装が見えてくる。  その人間は全身を青い何かで覆っている。日光を妨げるためのローブか何かであろうか。  背中には随分と大きな荷物を背負っているように見える。キャンプ用の大きなリュックを想像させた。  やがて互いに姿を確認できるようになり、その人物は足を止めた。俺は手を振って、そちらへと近づこうとする。
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