どうする01

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「我々は、この世界の常識を知らぬのです。  むやみに、この地の者達と、敵対したくはありません。  そこで、アナタ方に、この地の常識をお教え頂けないものかと」 そう言って、恭しく頭を下げる。 映画で、貴族が礼をしているのに似ている。 さて… 俺は、聖子さんと桜さんを見る。 二人が頷いてるな。 なら、良いか。 「なっ!  トッシィー。  俺達には、確認なしかよ」 「うっせー。  どうせ、おまえらは、肯定だろが。  聞くだけ、無駄だ」 「「ヒドッ」」 翔太と亮が、ハモッてる。 要らぬところで、息が合う2人だぜ。 まったく。 「ふぅ。  まぁ、良いでしょ。  まず、武器は、この地では駄目です。  武器を所持するには、許可が要るのですよ。  許可なく所持すれば、銃刀法違反という罪で捕縛されます」 「なるほど…  では、ボックス」 頷きながらイケメンが言うと、彼の前に黒い塊が現れる。 そこへ、サーベルのような剣を収める。 他のメンバーも、同じようなことをしているな。 あれも、魔法なんだろうか。 本当に、使えるんだなぁ。 便利だな、おい。
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