1883人が本棚に入れています
本棚に追加
「あわわわわっ。
落ち着くです。
サーシャは、落ち着くです。
で、ココ、何処ですか。
あわわわわ」
彼女達の後ろでは、少し汚れた純白のローブに白い帽子を被った少女が、オロオロしている。
それを、少し離れた場所で、皮鎧を纏ったイケメンが面白そうに見ている。
なに、このカオス。
(収拾が着きそうにないな)と、思っていると…
俺にとっての、勇者が現れた。
って、聖子さんなんだけどね。
「アナタ達ぃっ!
何者よっ。
何処から現れたのっ!」
いきなりの詰問です。
「女。
俺達を知らんのか?
俺は勇者ケイン。
こいつらは、魔王討伐パーティを組んでいる仲間だ。
世界的に支援を受けているから、(知らぬ者などいない)と、思っていたのだがな」
そんなことを、シレっと告げてるよ、おい。
「ケイン。
アンタ、馬っ鹿じゃないの。
私達は、空間の狭間へ落ちたのよ。
元の世界の筈ないじゃないの」
そんなことを、ツンデレさんが告げている。
「おっ。
ココは異世界か。
ようやく魔王を倒して、(のんびりできる)と、思ったのに…
面倒な」
勇者君が、そんなことを言ってるな。
最初のコメントを投稿しよう!