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俺?
俺は空気になってるよ。
係わり合いたくないからな。
そんな俺へ、イケメン君が声を掛けて来た。
「おい、おまえ」
「お、俺?」
自分を指差し言う。
何故に、俺?
「えらく軽装だが、武器も持たずに森へ来るとは…死ぬ気か?」
はい?
なんですか?
「い、いや。
森へ来るのに、(武器は必要ない)と、思うんですけど…」
ココは日本だからな。
まぁ、熊を考えたら必要かもしれんが、整備されたハイキングコースへ出てくることは、少ないだろう。
「ふむ。
武器なしでも、魔獣に勝てる自信があると…
流石だな」
何が、流石なんです?
「あのぉ。
魔獣って、何ですか?」
訳が分からず、告げる。
「何を言っている。
一般人4人を、おまえが護衛しているのだろう。
そのエーセリムとハノンの保有量は、将軍、イヤ、覇王をも凌ぐ。
さらに、勇者よりも高いのではないのか。
と言うか、何故、勇者として女神に選ばれなかったのだ」
そんなことを言ってくる。
???
なんだぁあ?
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