1884人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、そんな考えは甘かった。
勇者一行が、猛スピードで現れる。
走ってなく、歩いて、あの速度。
どういう、体の構造をしているんだ?
俺達も体力の問題で、普通に歩いてただけだが、結構、引き離していた筈だ。
こんなに早く追いつかれるとは…
「おお、いた、いた」
何気に、フレンドリーだな、おい。
危険人物に、付き合いたくないのだが…
「何か、用か?」
自然と、声が冷たくなる。
自称勇者が、たじろいでいるな。
だが、ツンデレが気にせずに告げてきた。
「ちょっとアンタ、聞きたいことがあるのよ。
教えなさいよ」
偉そうだな、おい。
俺が、ムッとすると、イケメンが告げる。
「ユーリス、その聞き方は、関心できませんね。
こちらはお願いする立場です。
弁えるように。
さて、先程からお騒がせして恐縮なのですが、少々お力をお貸し頂けないかと」
「なんで、俺達なんだ」
突き放すように、告げてみた。
魔法などという、訳の分からない力を使うヤツらとは、係わり合いになりたくないのだがな。
最初のコメントを投稿しよう!