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「・・・坂下か、どうした?約束の時間過ぎてるぞ。何かあったのか?」
「すみません・・・ちょっと・・・・・・うっ・・・」
高橋の声に安心したのか、真美の声は震えている。
「どうした?泣いてたら何も分からないぞ?」
「・・・・・・っ・・・はい・・・っ・・・すみません・・・うっ、っ・・・」
真美は、泣き出してしまって話せなかった。
「お、おい・・・ホントに大丈夫か?・・・うーん・・・分かった、今からそっちに向かうから・・・確か2丁目あたりだったよな?朝日名ハイツだったか?」
「えっ?・・・そ、そうですけど・・・でも、あの・・・」
「何だ?俺が行って何か問題でもあるのか?もしかしてさっき電話に出た奴は坂下の彼氏か?」
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