つかの間の幸せ

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それに反応した高橋と、真美は後ろを振り返った。 「俺はもう必要ないようですね・・・帰ります。」 そう言って、靴を履き始めた。 「今日はありがとうございました。坂下が迷惑をかけたみたいで・・・」 と背後から高橋が言っているのを聞いた松元は、歯を噛み締めた。 「別に・・・迷惑だなんて、これっぽっちも思っていませんよ。」 そう言って、振り返り高橋の方を見て、何かふくんだように 「ご近所同士ですから・・・」 と言って、今度は真美の方を見て、にっこりと微笑んだ。
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