一日目『パソコン、それは精密機械である。』

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「そうよ。貴女が思っている通りよ。私はメリットなしでそんなことはしないわ。 でもね、幻想郷は妖怪、亡霊、神様の蔓延こる弱肉強食の世界よ。そこで生き残るにはそれなりの力が、運が必要。そして生き残れたなら私にとって力となれる可能性があるのよ。」 確かにその通りかもしれない。 この人の言う、幻想郷がもしもその通りの場所ならば、何故力が必要なのかは分からないが、メリットになり得る。 好きだよ。そういう考え方。 「さて、私の言葉を、幻想郷がどんな場所かを聞いて……貴方はどうするのかしら?」 それに僕の頬は弛んでいく。 それは僕自身にも理解できるほど。もしかしたら八雲さんには彼女が浮かべている笑みのように妖しく歪んでいるように見えているのかもしれない。 「そうだね………じゃぁ………連れていってもらおうか? その幻想郷とやらに────」
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