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「――じゃあ数学のテスト返すぞーー。今回は結構点数高かった。よくがんばってるな。」
周りでは、自分の戦いの勲章であるテストを受け取り、歓喜の声をあげている
それに比べて私は、
「うわっっ……39点……」
一体誰が平均点数をつりあげているのか……
もう少しこっち側(点数が残念な人)のことを考えて欲しいものだ
「はぁ~~……」
「どうしたの?真菜(まな)?うわぁ~流石に39点はやばいねぇ」
「わっ!?勝手に見ないでよ!!沙希(さき)は点数いいからって……」
「ははは、ごめんごめん。」
――いつもの午後
友達と話をして、自分の点数を嘆き、また友達と笑って。
特に変わらなかった
夜寝る前に「またいつも通りの朝がくるのか……」
なんて思っても、明日には笑ってる
「何か起きないかなぁー」なんて思っても、普通に一日を過ごす
そんな日常が好きだった
寝ればまた同じ朝が来る
そう思ってた
……あの日までは
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