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キーンコーンカーンコーン
「んんーー!!やっと終わった!!ねぇ、国語の先生‘えぇー’って何回言ったと思う??」
「知らないよ……20回くらい??」
「そ・れ・が!!なんと56回!!もう笑い堪えるのに必死だった!!」
「もう……沙希、毎日変なことばっか考えてるね。勉強しなよ。」
「真菜より点数たかいもーーん」
「……そこがまたムカつく」
「ねーねー、今日暇?新しく出来たクレープ屋さん行こっ!!美雪(みゆき)も誘ってさ」
*****
「――でさぁ、ありえないよね!!美雪もみてたでしょ」
「あれはちょっとねぇ」
「でしょーーー!!」
本当に沙希は良く喋るなぁ
頭良くて、運動出来て、友達も多くて……
私も沙希みたいだったらもっと……
もっと毎日幸せだったのかな……
ん??あの人……うちの学校の制服着てるけど……
見たことないな
誰だろ……?
「真菜ぁーー??どうしたの?外ばっかり見て。」
「え?あぁ、今うちの制服着た綺麗な人がいて……あれ?」
「誰もいないけど……?」
「あれ?確かにいたはずなんだけど……」
隠れられるような所も無いし……
消えた……??
「真菜変だよー?数学が39点だったから、おかしくなっちゃった??」
「もう!!!それ言わないでよ!!すごい気にしてるのに……」
「あはははは!」
……さっきの人、消えちゃったみたいにいなくなったけど、どうしたんだろう?
――私がその人を再び見ることになるのは、それから一週間後だった……
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