1284人が本棚に入れています
本棚に追加
「それ着てドレスアップしている桃葉が見てみたいな。ついでに髪型もアップにして、髪留めもつけてみてくれる?」
甘えたような声で鷹也が言ってきて、それにNOだなんて言えない。
でも……
「どうして、こんなにきれいで可愛いものをくれるの?」
そう、なんで貰えるのかがわからないから、落ち着かないというか……ちゃんとはっきりしたいというか。
「桃葉に似合いそうだったから」
思わず口が開く。
え?それだけ?
それで、こんな高そうなもの貰えないよ!
「あの、ね。鷹也。こんな高いもの似合いそうだったからだけで貰えないよ」
「そう……」
残念そうな顔をして、頭をたれた鷹也だったけれど、すぐに顔を上げた。
「それ、タグとってもらっちゃって返品できないんだよね。もう捨てるしかないかな」
捨てる?
それは……
「もったいない!」
最初のコメントを投稿しよう!