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  「それ着てドレスアップしている桃葉が見てみたいな。ついでに髪型もアップにして、髪留めもつけてみてくれる?」   甘えたような声で鷹也が言ってきて、それにNOだなんて言えない。 でも……   「どうして、こんなにきれいで可愛いものをくれるの?」   そう、なんで貰えるのかがわからないから、落ち着かないというか……ちゃんとはっきりしたいというか。   「桃葉に似合いそうだったから」   思わず口が開く。   え?それだけ? それで、こんな高そうなもの貰えないよ!   「あの、ね。鷹也。こんな高いもの似合いそうだったからだけで貰えないよ」   「そう……」   残念そうな顔をして、頭をたれた鷹也だったけれど、すぐに顔を上げた。   「それ、タグとってもらっちゃって返品できないんだよね。もう捨てるしかないかな」   捨てる? それは……   「もったいない!」  
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