6人が本棚に入れています
本棚に追加
「宮代ー入って来い」
「はい」
「んじゃ、自己紹介」
「初めまして宮代朔夜です。外部生なのでわからないことも多々ありますが、今日からよろしくお願いします。」
簡単だが、一番無難な自己紹介をして爽やか優等生キャラを確立するために
にこっとクラスメートに向けて笑顔を振りまいておいた
…顔が赤くなった生徒なんて俺は見ていない
「席は窓際の一番後ろだ、寝るなよ?」
「寝ませんよ」
「わからないことがあったら隣の席の森に聞け」
「わかりました」
窓際の一番後ろは日当たりもいいし、昼寝には最高だろうが今の俺のキャラで寝てたらマズイだろう…実に残念だ。
そんなことを考えながらSHRを聞き流し、ぼんやりと外を眺めていると
不意に制服の裾を引っ張られ、振り返るとかわいい感じの男の子がにっこりと笑ってこっちを見ていた。
「僕森 日向(もり ひなた)だよ。よろしくね?」
「森くんだね、よろしく」
「日向でいいよ。朔夜くんって呼んでもいいかな?」
「構わないよ」
「俺高橋 真咲(たかはし まさき)!!なぁ、やっぱり迎えに来たのって副会長だった!?」
「う、うん。そうだったけど…?」
「やっぱりそうなんだ!王道きてる…でも宮代くんは王道じゃない…いや、案外総受け狙えるか…」
日向と話しているとやけにテンションの高い奴が突然現れた。
少し引き気味に返事をするとブツブツと呟き始めた
これはもしかすると腐男子ってやつなのかもしれない
.
最初のコメントを投稿しよう!