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「ねぇ、高橋くんって腐男子なの?」
「え!?いや、その…」
「真咲、もう手遅れだよ」
「う…はい、そうです。腐ってます…」
「そっか、僕も少し興味があってね?もしそういう趣味の人に会えたらいろいろ話聞きたいなって思ってたんだ」
「そうなのか!?いや~軽蔑されたかと思った」
「大丈夫だよ」
俺の打倒母、王道回避計画にはかかせない腐男子を探す手間が省けたことに思わず微笑んでしまった。
俺の知らない王道展開があった時に回避出来ないと困るし、
母への萌え報告(俺には理解不能)をも押し付けてしまおうと思っていたので大変に都合がいい。
「ん?高橋くん顔赤いけど大丈夫?」
「え、あ…気にしなくていいから///」
「あれ?森くんも顔赤いね、大丈夫?」
「き、気にしないで///」
「…?そうだ、高橋くん実は俺以外に今日転校してきた子がいるんだよ」
「なに!?それは王道転校生くんか!?」
「うん、たぶんSかAクラスかな?門とか飛び越えてて凄かったよ」
「王道キタ―――!!!!」
「ねぇ、朔夜くん。調理部に入らない?」
「調理部?」
「別名腐男子の巣窟って呼ばれてるんだけどね?そこを除けば先輩達もいい人ばっかりで楽しいんだよ」
「そうなんだ…いいよ、料理も割りと好きだし僕も調理部に入るよ」
「ほんと?じゃあ今日一緒に行こうね!」
「うん、楽しみにしてるよ」
神は俺に味方してくれているみたいだ
このまま上手く事が運んでくれれば俺は平穏な学園生活が送れそうな気がしてきた
全てが母の思い通りになると思ったら間違いだってこと証明してやる!
次のイベント回避と打倒母のことを密かに考えていると、いつのまにか午前の授業が終わっていた
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