第一章

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「よし、やってきました!この時間が!!」 「何?そのテンションは…」 「朔夜!早く食堂行こうぜ!!」 きたな、食堂イベント… 腐男子なら見逃せないんだろうが俺は興味無いし 高橋には悪いが俺には回避すべきイベントだ 「食堂?」 「早く行っていい席取らないと、大事な食堂イベントを見逃すことになる!!」 「どうせそんなことだろうと思ったよ…あんまり朔夜くんを巻き込まないでよね?」 「何を言うか!!さぁ、いざ行かん!!」 「えっと…盛り上がってるとこ悪いんだけど、僕は遠慮しておくよ」 「なに!?なんで?どうして?」 「僕外部生だから購買で何か買って、今日は学園の中を見て回ろうと思ってるんだ」 「そ、そんなぁ…」 「あ、高橋くんは行ってくれていいよ?後で話し聞かせてよ」 「じゃあ僕は朔夜くんと購買に行くよ」 「え?日向くんも行っていいよ?」 「僕はそこまで興味ないし、学園の中見て回るなら僕が案内するよ」 「そっか、ありがとう」 「えへへ、どういたしまして」 「なら俺は行くぜ、しっかり見てきて報告するから期待して待っててくれ!!」 話がまとまると高橋はすごい勢いで教室を出て行った 俺は計画通り食堂を回避して日向と購買に向かうことに成功した 「購買って結構遠いんだね」 「一年生の教室から一番遠いところにあるからね、僕はあんまり使わないけど真咲は時々行ってるみたいだよ」 「そうなんだ」 「真咲ってね、同人誌っていうのを書いてるんだってだからいろいろ買いに行ってるみたい」 「…?だったら画材とか買ってるんだよね?購買ってそんなに広いの?」 「ん~そんなに広くはないと思うよ?あ、でも調理部で使う材料なんかもそこで買うから場所は覚えておいてね」 「わかったよ」 この学園は昼休みが1時間30分もある。 昼ゆっくりするくらいなら授業が早く終わってくれればいいのに… 日向と話ながら教室から15分かけて辿り着いた購買はなんというか ちょっとしたショッピングモールのようで、これをそんなに広くないと言った日向の感覚を少し疑ってしまった… いろいろ見て回ってご飯を食べたらいい時間になっていたので、 他はまた後日ということにして教室に戻った。 .
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