第一章

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「失礼します」 「どうぞ」 「おはようございます。転校生の宮代 朔夜です」 「おはよう、理事長の神谷 紅弥(かみや こうや)だよ。君が朔くんか、佳奈さんにそっくりだね」 「…そうですか?」 「あぁ、君のお母さんとは高校の同級生でね。あの頃の佳奈さんによく似てるよ」 理事長は本当に母の友達なのかと疑いたくなるほど穏和な雰囲気の人だった。 この人とは上手くやっていけそうだ 「そういえば、君と同じで今日転校してくる子がいるはずなんだが…どこかで会わなかったかい?」 「…いえ、会ってません」 「そうか、案内を頼んだ宇佐美くんもまだ来てないしな…」 副会長なら死亡フラグが立って地面と仲良くしています …なんて口が裂けても言えない というかあいつらが来る前にここから出て行きたい 「じゃあ宮代くんは先に職員室に行ってくれるかな?この棟の1階にあるから」 「わかりました。これからお世話になります」 「学園生活楽しんでね、何かあればいつでもおいで」 「ありがとうございます、では失礼します」 俺の願いが通じたのか先に職員室に向かうことが出来た ここまではうっかりフラグが立つようなミスは無い 問題はここからだ .
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