赤い月

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コツコツとアスファルトにヒールの音が響く ハァハァ…ハァ… 仕事を終えた帰りなのか? 夜遊びの帰りなのか? スレンダーなシルエットが、甘い香水の香りを残しながら歩いていく どくんどくんどくんどくん 鼓動が高まり、耳触りだ… だが、その鼓動がより高める このドス黒い欲情を… コツコツコツ 前を歩くシルエットが角を曲がって消える
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