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鞄を置いて、窓を開けた。
開けた瞬間、春らしい暖かな風が私の頬を撫でた。
外では、運動部がランニングしている。
中には友達と一緒に帰ってる人や美術部らしい人がスケッチしていた。
私は窓際から立ち去り、本棚に向かった。
ここには、たくさんの本が収納している。
天井にまで伸びる本棚は私にとって宝の山に思えた。
「えっと……。あ、あった!!」
『三千の時の果て』
この本が読んでみたかったのだ。
昨日図書館に来て、題名に惹かれた。
本を取ろうとしたが、少し身長が足りないみたいだ。
「あ、あと…も、もう少し……」
頑張って背伸びするが、届かない。
その時…。
本に手が触れた。
でも、私じゃない。
「どうぞ」
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