第4章 クイーン

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「ジャバーウオックとクイーンに会いに行く途中です。もしご存知でしたら、道を教えていただきたいです」       女の人は、有栖を見てフッと笑った。       「アリスなら、ゲームに加わってもらおうか」   「あの、ゲームをしてる場合じゃなくて、クイーンに会わないとならないんです」       「クイーンはわらわじゃ。ならば、文句はあるまい?」       あっけなくクイーンに会えると思わなかったから、「へぇっ?」っと、変な声が出てしまった。 有栖は、慌てて口を手で塞ぐ。      
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