第4章 クイーン

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「クイーンに?」   乗りや、クイーンはバイクの後ろを指した。   クイーンは、有栖の質問に答える気はないらしい。   「そなたをスタート地点まで送ろう」         有栖が少し戸惑っていると   「早よう乗り」   急かされ、慌ててバイク近寄ろうとして足が止まる。       「アリス、早よう」   クイーンは更に促した。       「でもジャバーウオックが。あたし待ってるって言ったんです」     その有栖の言葉に、クイーンは驚くべき言葉を返した。       「竜は放っておいてよい」      
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