第4章 クイーン

8/10
前へ
/226ページ
次へ
「竜!?ジャバーウオックがですか?」   「そうじゃ。見てわからぬか?」       「はい」   即答し、思いきり頷く。 殆ど、クイーンや有栖と変わらないと思う。       「まあよい。竜ならすぐ追いつける。…それにしてもアリスは変わっておる」   「変、ですか?」   「悪い意味ではない。ここで竜を心配する者など珍しいのじゃ」       「あたしは、いい人、いえ、いい竜だと思います。凄い優しかったです」   そう言ってから、アリスは屈託なく微笑んだ。         (‥アリスは側面、いや性質をまだ知らぬのだろう) クイーンは呟く。         竜は大丈夫だから座りと、クイーン言われたので、ようやく有栖はバイクのシートにまたがった。      
/226ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3319人が本棚に入れています
本棚に追加