第4章 クイーン

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  ここはどこだろう?     周りを見渡してみる。 どうやらこのベンチは、バス停の待合い用みたいだ。 取り敢えず、バスの標識を調べてみることにする。 場所がわかるかもしれない。       標識には運行時刻や停留所の名前はなかった。 ただ矢印が書いてある。       【→STATION】       有栖はちょっと考えて、クイーンの言葉を思い出した。     …確か電車に乗って2つ進めとか言ってたような。     ここで悩んでてても仕方ないか。 それに駅なら誰かいるかもしれない。       有栖は駅に向かって、矢印の方向を歩き出した。      
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